病院長あいさつ
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社会保険直方病院 病院長 田中 伸之介 |
私は、平成23年4月に福岡大学病院(消化器外科)より、副院長兼外科部長として当院に赴任いたしました。以来7年間、外科診療を中心に当地の地域医療に携わってまいりましたが、このたび、平成30年5月1日付けで、坂本茂前病院長のあとを引き継ぎ、病院長に就任させていただきました。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
本院は昭和27年8月に筑豊地区の中小炭鉱従業員とその家族の福利厚生、炭鉱医療施設の普及を主たる目的として開設されたものです。しかし、時代の変遷とともに、その使命も徐々に変化し、今では直鞍地区住民皆さんの健康と生命をサポートする地域中核病院として、急性期医療から地域包括的医療まで幅広いフィールドを担うようになりました。平成24年8月には、永年住み慣れた山部の地を離れ、JR直方駅前へ新築移転し、病院名も「社会保険筑豊病院」から「社会保険直方病院」に改名、より一層、地域密着性に富んだ病院へと生まれ変わりました。この病院新築移転が地域医療充実に少しでも貢献できているとすれば非常に嬉しいことです。
医療を取り巻く環境は年々厳しさを増しています。平成30年度は超高齢化社会「2025年問題」を視野に入れた6年に一度の「医療報酬・介護報酬の同時改定」の年で、その内容は医療者にとっても患者さんにとっても、非常に厳しい内容になっています。また、本年度から始まった「新専門医制度」下では、医師の地域偏在が一層助長されることが危惧されています。さらには「働き方改革」が国の施策として叫ばれ、医療界にも改善が求められ始めました。いずれも地域医療の充実を目指す中小病院にとっては高いハードルですが、こうした厳しい現状においても、当院の使命は「良質な医療と介護の提供を通して地域住民のしあわせに貢献する」、平たく言えば「病気の人を助ける」ことであり、何ら変わることはありません。この使命を達成するため、病院完結性の高い「急性期医療」と地域完結性の高い「地域包括医療」の双方を充実すべく、職員一同、日々の診療に努めたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
社会保険直方病院 病院長 田中 伸之介